偽物語〈下〉


偽物語(下) (講談社BOX)

偽物語(下) (講談社BOX)


ストーリー(「BOOK」データベースより)



“ファイヤーシスターズ”の参謀担当、阿良々木月火。暦の妹である彼女がその身に取り込んだ、吸血鬼をも凌駕する聖域の怪異とは!?VOFANの“光の魔術”は鮮やかに花開き、西尾維新が今、“物語”を根底から覆えす―これぞ現代の怪異!怪異!怪異!青春は、にせものだけでは終らない。



西尾維新です。
物語シリーズ後日談、その下巻ということで『偽物語(下)』が、出版の運びとなりました。6月10日発売。また変則的な日程ですね。なんだかすっかり『発売日が不意打ち』的な作家イメージが定着してしまってますけど、このちぐはぐ感も込みでお楽しみいただければ幸甚です。
せっかくなのでもうひとつ宣伝をば。物語シリーズの、後日談ならぬ余談って位置付けになるんでしょうかね、ドラマCDの脚本を書いたりしました。タイトルは『佰物語(ヒャクモノガタリ)』。阿良々木くん達が活字の世界を飛び出して、実際に喋ります。例によって発売日は不意打ちですが、『偽物語』読了後は、そちらもよろしくお願いします。



登場人物紹介



新キャラなし



感想



月火ちゃんのストーリーなのに
火憐ちゃんが主役!?


特に前半は月火ちゃんが一切出て来ない。ずっと火憐ちゃんとイチャイチャしまくってます。阿良々木くんの変態っぷりに笑いが止まらない(笑)

「わかった! じゃあ処女やる! 兄ちゃんにあたしの処女やるから!」
「妹の処女なんざいるか!」

こんなこと言ってますけど、阿良々木くんこんなこと言ってますけど、この数ページ後に疑似セックルみたいな展開してるからね。本当にどうしようもないですね。阿良々木くんド変態すぎて、変態すぎてニヤニヤする!
僕はこのシーンだけで評価はMAXを振り切ってしまっていいと思う。
でもね、冷静になって考えると“月火フェニックス”なんだよね。火憐ちゃんと阿良々木くんだけのエピソードだけに評価付けちゃマズイですよね(笑)


そして、月火フェニックスが始まるのは220ページ目の「9」ってとこからです。引っ張りすぎわらた(笑)
そこまで他キャラとの茶番劇が延々と繰り広げられている。むしろそこがメインと思ってもらってもいいと思う。正直、月火ちゃんの話はそこまで面白くなかった。面白いことは面白いんだけど、あっけない。どこか何か足りない。そんな感じがした。
もうね、阿良々木くんは妹とチュッチュしてればいいよ。ずっとチュッチュしてればいいと思うよ。戦場ヶ原さんとより情熱的に燃え上がってればいいよ!


そんなわけで、僕も寝てる彼女を「えいっ」ってキスで起こしにいってきます。


総合
★★★★☆(4.5)/5.0満点