乃木坂春香の秘密〈1〉

乃木坂春香の秘密 (電撃文庫)

乃木坂春香の秘密 (電撃文庫)



ストーリー(「BOOK」データベースより)



俺のクラスメイトの乃木坂春香は、容姿端麗で才色兼備で、『白城の星屑』の二つ名を持ち、ファンクラブの会員数も三桁を超す、まさに深窓のお嬢様という言葉がぴったりの学園のアイドルだ。そんな彼女の秘密を知ってしまったあの日以来、俺の平凡な学園生活は終わりを告げ、ある意味奇妙な彼女との関係が始まった。そして、春香が周囲にひた隠しにしている秘密とは―。第4回電撃hp短編小説賞の最優秀賞受賞者、電撃文庫でついにデビュー。


登場人物紹介



主人公

  • 綾瀬裕人(あやせゆうと)

ヒロイン

その他

  • 乃木坂美夏(のぎざかみか)
  • 桜坂葉月(さくらざかはづき)
  • 綾瀬ルコ(あやせるこ)
  • 上代由香里(かみしろゆかり)
  • 朝倉信長(あさくらのぶなが)


【綾瀬裕人】
本作の主人公。
普通の高校2年生。

乃木坂春香
本作のヒロイン。主人公のクラスメイト。
周りからは「白銀の星屑(ニュイ・エトワーレ)」と呼ばれている程のお嬢様。
容姿端麗、才色兼備の完璧超人。実はドジっ娘。そして絵が下手。

【乃木坂美夏】
春香の妹。中学2年生。
春香とは正反対の天真爛漫な性格。

【桜坂葉月】
乃木坂家のメイド長。主に春香や美夏の世話を担当。
無口で表情が読めない。

【綾瀬ルコ】
主人公の姉。社長秘書。空手2段。
しかし大酒飲みで家事が一切できない。いわゆるダメ人間。
主人公が家事をやらなければのたれ死ぬだろう(笑)

上代由香里】
主人公たちのクラスの副担任。そして主人公の姉の旧友。
主に後者の理由でよく主人公の家に来ては姉と酒を飲みふけっている。

【朝倉信長】
主人公の幼馴染の男友達。
成績優秀な美少年。しかし、相当な筋金入りのオタク。
声がでかい。なぜか様々な個人情報にやたらと詳しい。



適当に書くとこんな感じでしょうか。
ヒロインが1人しかいないことからも分かる通り、この話は主人公とヒロインの甘酸っぱい話を延々と読まされる形になっております。


それでは感想です。



まぁ、それなりに面白かったです。
って感じで感想が終わってしまいそうな印象でした。


図書室にて、

  1. 主人公が親切心で春香の落とした物を拾おうとする。
  2. 春香は秘密がバレないように必死でそれを阻止しようとする。
  3. どんがらがっしゃ〜ん
  4. 図書室の本棚という本棚が全て倒れる。
  5. 二人は逃げる。


最悪な人たちじゃねーか(笑)


その後、春香の秘密を知った主人公は春香の秘密がバレそうになる度に助けます。
フラグゲットだぜーーー!!!
まんまと春香は主人公に好意を抱いていくのでした。


おおまかに見るとこんな感じなんですよね。
つまらない訳ではありません。むしろ面白いです。
でも主人公の方にちょっと問題があるんだと思います。
もう少しカッコ良く書いてあげればいいのに!って思いました。


この流れだと、主人公だからこそ春香と結ばれたんだ!っていう事実が無い。
主人公じゃなくても、春香の秘密を知って、優しくしたら結ばれてるかもしれない。
そんな感じに捉えられてしまうんですよね。
それだけが、唯一にして深刻な欠点でした。


あと、カラーイラストとモノクロイラストのタッチの違いにびっくりです。
表紙を見ただけだとわかりませんが、モノクロイラストはえんぴつで書いたみたいなタッチになってます(絵の知識が無いから上手い表現が出来ませんが)。

まぁ、好みの問題なのですが、個人的にボクはこの絵が苦手でした。


個人的な意見としてオススメはあまりしたくなる本ではありませんでした。
でも続きが気になるのでボクは買います(笑)
そんな感じでした!