108年目の初恋。〈1〉

108年目の初恋。 (ファミ通文庫)

108年目の初恋。 (ファミ通文庫)


ストーリー(「BOOK」データベースより)



この春私は『旧校舎』になった。生徒は立ち入り禁止。仕方がないけど、やっぱり寂しい。だから、一人の少年が探検に忍び込んできてくれたときは、とっても嬉しかったのだ。でも、危ないところを思わず助けてしまったことから、彼が私を幽霊と誤解して、毎日『旧校舎』に捜しに来るようになって…。どうしよう。もう、私は人と関わっちゃいけないのに―。人と人ならぬモノとの初恋をピュアに描く、第8回えんため大賞優秀賞受賞作。


登場人物紹介


  • コウ
  • 三宅 新(みやけあらた)
  • 山下 夕子(やましたゆうこ)
  • 坂柳 友久(さかやなぎともひさ)
  • リアン・キャンベル・狭山(リアンキャンベルさやま)

というわけで、主人公というか中心人物は「旧校舎」なのです。新感覚でした。面白かった!!
「我が輩は猫である。」的な、人間ではないものの感情、気持ち、思いなどが描かれた作品でした。
旧校舎が100年目に付喪神(つくもがみ)という妖物(あやかし)に生まれ変わったというお話です。
108才なのに少女なのがまた良かった。
何よりイラストのとりしもさん画風が好きだったのが良かったと思います。
あと、文章がすごく読みやすかった。
もしかしてボクは中学1年生レベルの脳みそってことでしょうか?(笑)


そうか、今思えば8才と12歳の恋愛だったのか。
8才って小2か!?ありえねーだろ…(笑)
……そんなお話です。


あまり想像出来ない話だと思うけど、コウ(旧校舎)が自分の恋心に気付いて、人間に嫉妬するところやいじけるところはニヤニヤしました。


二人が何を話してるのか知りたくて、気が変になってしまいそうだった。
 ――新(あらた)くん、夕子(ゆうこ)ちゃんと付き合い始めたの!?
それなら・・・・・・それなら祝福するよ。でもっ! でも、こんな中途半端なままじゃ、どうしたらいいのかわかんないよ・・・・・・。


全体的に甘いです。甘々です。
「恋」っていいですねー。ピュアラヴは世界を救うねー。
これは本当に面白いですね。毒味で当たったのは久しぶりです。
紹介してくれた和音氏に感謝だなー。


仮にオススメ度とか書くとしたら
★★★★☆(4.5)/ 5点満点
って感じですかねー。かなり好きな感じでした。
エロくないのがまた良かった!!


なので、早急に続巻を買いに行くことにしますよー。