タロットの御主人様。〈2〉
- 作者: 七飯宏隆,YUKIRIN
- 出版社/メーカー: メディアワークス
- 発売日: 2007/09/10
- メディア: 文庫
- 購入: 1人 クリック: 23回
- この商品を含むブログ (33件) を見る
ストーリー(「BOOK」データベースより)
勝ち気で意地っ張りな幼なじみ・古城結夏と、長い前髪の隙間から覗く瞳がキュートなクラスメイト・八久住香澄。
タロットを司る彼女たちに封印(キス)をして、どうにかタロットたちの『御主人様』に収まった秋人は、『持ち札』となった二人と極秘の共同生活を送ることに。しかし残りのカードが襲ってくる気配は一向になかった。
そんな時、名門お嬢様女子校・聖ケーリー・イェール女学院にて不可解な“占い”が流行り始める。やがて学院を揺るがす大騒動に発展したその中心には、十年に一人の超お嬢様・鷺宮籐子というカリスマ美少女の影が見え隠れして……!? キスから始まる学園アルカナラブコメディ第2弾!
前巻の感想(←クリックで移動可)
登場人物紹介(新キャラ)
- 鷺宮籐子(さぎみや とうこ)
- 三崎美咲(さんざき みさき)
【鷺宮籐子】
聖ケーリー・イェール女学院の生徒。
主人公の秋人から見たら一つ上。高校2年生。
自他共に認める超お嬢様。
髪型はドリルで、口調は「〜〜ですわ」「〜〜ますの」
テンプレ通りだが、ツンデではない?
【三崎美咲】
小学校を卒業して高校生になった少女。
主人公の秋人から見たら3つ下。13歳ぐらい?
ロリ+無口+天才+眼鏡っ娘。
なんだがつかみ辛いキャラだが、結構毒舌で面白いかも。
感想ですが、
前巻の流れを完全にぶった切ってるのがイラッとした。
でも、面白かったです!前巻よりは全然面白かった!
今回は八久住香澄が活躍しました。香澄面白い子だなぁ。
洗濯当番で秋人のパンツを握って「ぁぅぁぅ」してて、それ洗わないでいいよって流れになっても「いえ!洗います!!」ってなっちゃうようなアホさがいい。
そして実家に帰って内弁慶になろうとするものの、すぐに尻に敷かれて立場が弱くなる感じ。嘗められてるだけなのに何故か好印象でした。
ネ、ネコにまでバカにされてるのかな、私……!?
このセリフ好きだなぁ。どん底から更に落とす、みたいな。
個人的に今回一番輝いてたと思う。
しかし古城結夏がどうも好きになれん。「キミ」って呼び方はダメだ。冷たい感じがしちゃって。
しかも幼なじみなのに呼称が「キミ」なのは、どうにも腑に落ちない。
ツンデレっぽく見せてるつもりなのだがただの暴力女だし…。
今回はバトルでも、一人で高速で走り回ってた印象しかないなぁ。実際敵を倒したのは彼女だし、活躍もいっぱいしてるんだけど印象に残ってないんだよなぁ。
新キャラの話はきっと次巻で色々と出てくるんでしょう。
今回はタロット込みのキャラだったから本来の性格は最後にちょっとだけしか出てきてません。
「――旧華族にございます我が鷺崎家に古来伝わるしきたりによれば、当家の女子は、初めて口づけを交わした殿方と結ばれなければならぬ定め」
「そして昨日、私の唇は、さる殿方に奪われてしまったのです」
「・・・・・・三崎美咲。あるのっぴきならない事情により、ボクの可憐な唇を奪った大馬鹿野郎を守らねばならなくなったため、転校を選択した、以上」
そんなわけで次回からは5人での共同生活となります。
この調子でどんどん秋人を巡ってどんどんキャラが増えるようだが、大丈夫なのか?
ある種、期待と不安が渦巻いております(笑)
以下、不満点だだ洩らし
前巻に書いてあった、「封印の期限は一週間」って設定だけど、既に一週間なんてとっくに過ぎてるよね。挙句の果てに依頼主と遊園地まで行ってたよね。作者もさ、適当な事書くなよなー。なんかイラッとしました。
次、前巻で「タロットの最後の属性が分かる」と言って捕まえた香澄の節制。今回新しく「運命」と「女教皇」を捕まえる際に、「今後お前たちを救える方法はわからないけど、なんとかしたいと思ってる」みたいなこと言い放ってました。前巻と矛盾してるよね。作者もさ、適当な事書くなよなー。なんかイラッとしました。
以上、この2点を除けば結構楽しめましたね!
前巻の感想(←クリックで移動可)