化物語(上)〈1〉
- 作者: 西尾維新,VOFAN
- 出版社/メーカー: 講談社
- 発売日: 2006/11/01
- メディア: 単行本(ソフトカバー)
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ストーリー(「BOOK」データベースより)
阿良々木暦を目がけて空から降ってきた女の子・戦場ヶ原ひたぎには、およそ体重と呼べるようなものが、全くと言っていいほど、なかった――!?
台湾から現れた新人イラストレーター、“光の魔術師”ことVOFANと新たにコンビを組み、あの西尾維新が満を持して放つ、これぞ現代の怪異!
青春に、おかしなことはつきものだ!
登場人物紹介
- 阿良々木暦(あららぎ こよみ)
- 戦場ヶ原ひたぎ(せんじょうがはら‐)
- 八九寺真宵(はちくじ まよい)
- 神原駿河(かんばる するが)
- 羽川翼(はねかわ つばさ)
- 忍野メメ(おしの めめ)
- 忍野忍(おしの しのぶ)
【阿良々木暦】
高校3年生。作中唯一のツッコミキャラ。
数学以外は赤点というレベルのバカキャラの癖に会話術レベルは相当なもの。
最初の段階では友達が委員長の中の委員長しかいなかった。表向きは孤独大好き人間。
自分では否定しているが、…どう見てもシスコンロリコン変態野郎です。ありがとうございました。
【戦場ヶ原ひたぎ】
あららぎの同級生。冒頭では病弱で頭の良い優等生キャラだったのだが、それはある秘密を抱えてるせぇだったのです。
このコの本性は相当な暴言毒舌キャラクター。あららぎに嫌がらせをするためなら自分を貶め、傷を負うことをためらわない性格。
【八九寺真宵】
小学5年生。
言葉遣いは丁寧で難しい言葉もよく使うのだが人の名前やセリフをよく噛む。
阿良々木曰く、話していて一番面白いキャラらしい。
【神原駿河】
あららぎの1コ下の後輩。女のコです。
バスケ部のキャプテン。運動神経抜群。短距離における足の速さはもの凄い。
レズでBLでネコで受けでロリコンでマゾで露出狂で欲求不満。
この化物語の作品中で最も思考のエロいキャラ。
【羽川翼】
あららぎの同級生。委員長の中の委員長。隠れ巨乳。
眼鏡に三つ編み姿。成績は学年トップで、全国模試でも1位を取ったことがある。
真面目の塊、品行方正の生き見本。
と、まぁそんな適当な感じで許してください。以下感想
ライトノベル最高!!!
今まで読んできたラノベの中で一番面白いと思いました。なかなか一番のものって選べないものだけど、化物語は一番面白かったと言わざるを得ない程に最高の出来でした。西尾維新の本を初めて読んだけどこんな文章を書く人だったのか!有名な作家だから気になってたけど、なんか名前のイメージから硬い文章を書いてる人だと思ってました。全然違ったね!むしろ真逆でした。ノリが軽すぎ(笑)こういうのを待ってたよ!最高。中身が同じような文章を違う人が書いたら絶対ここまで面白くならないと思いますね。西尾の能力恐るべし。日本に生まれて良かったなー。日本語が遊べる言語で良かったなー、と思いました。遊ぶ人次第で言葉って面白くもつまらなくもなる。そしてツッコミの大切さを改めて知りました。素直に西尾維新を凄い人だと思った。語彙がハンパないね。小説だからこそ魅せる技をバシバシ使ってきます。最高。なんかもう最高しか言えないや(笑)
そして化物語のキャラクターの個性豊かなことと言ったら凄いです。
中でも「戦場ヶ原ひたぎ」は新しい属性だ!!これは萌えざるを得ない。精神的Mの同志にオススメする、この本は読んどけ。ホッチキスでほっぺをがしゃこっ!ってされるのは萌えか萌えじゃないかについて話し合おうではないか。西尾的に言えば「蕩れ*1」。すごいプレイだ。度肝を抜かれたぜ。ツンデレの先の可能性を垣間見た。そんだけの逸材だと思う。
今まで自分の中でツンデレに萌える時の仕草とゆうか表現的なものってデレを見た時から始まるのだけど。例えば王道でいうところの「べ、別にあんたの為に(略 なんだからね」みたいな むしろ普通に言わないことの方が恥ずかしいだろと思ってしまうような時にかわええのぅと思います。僕は。
しかし、この戦場ヶ原の時はツンデレの「デレ」で萌えることは勿論だが「ツン」でも萌えることが出来る。ひたぎの場合「ツン」ではなく「脅迫」「暴言」「毒舌」のレベルなので多分僕の性癖がドMなのであろうことが予想出来ます。
ひたぎ「もし断ったら、あなたを殺して私は逃げるわ」
あららぎ「普通の殺人犯じゃん! お前も死ねよ!」
これは理想の告白ですね(笑)超ウケる。こういう女キャラはなかなかいないものです。逆にこのぐらい重い方が萌えるというか蕩れるよね、変態だから。
そんな個性豊かなキャラが3人出てきます。本編は3つのストーリーから出来ていて1ストーリーにつき1人をフィーチャリングした作りになってますので。…本当に全キャラいいから困る。
ちょっと話がそれますが、敵がいない物語はかなり好きな方なんですよね。いないとゆうか、敵も敵なりの考えを持って行動してたりする作品ですね。逆に敵が好きになっちゃったりとかね。そんな物語が好きです。化物語はそんなストーリーです。みんなの事情を全て知った上で解決や妥協や戦闘するからすっきりします。そしてハッピーエンドもリアルで一見バッドエンドにも見えるのがいいね。見かた次第ってことか。西尾すげぇや。
総合
★★★★★(5.0)/5.0満点
満点ですね!!不満なところなんて何もなかったですよ。最高でした。僕のメモリーに深く刻まれました。一気に5回ぐらい読み返した作品は初めてでしたね。何ページから読んでも面白い会話があるんだもん。本当に最高だよ!
この本をくれた友人に感謝しまくりです。
下巻の感想はまた後日で!
*1:「見蕩れる(みとれる)」の蕩れ。萌えに変わる次世代言語。