タロットの御主人様。〈3〉
- 作者: 七飯宏隆,YUKIRIN
- 出版社/メーカー: メディアワークス
- 発売日: 2008/02/10
- メディア: 文庫
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ストーリー(「BOOK」データベースより)
キスから始まる学園アルカナラブコメディ第3弾!
夏といえば海。そして海といえば水着!
臨海学校にやってきた秋人たちは、束の間の休息とばかりに波と戯れ大はしゃぎ。しかしその裏で、無敵のお嬢様・籐子は秋人を独り占めすべく、ビーチバレーにクルージングと恐ろしい(?)陰謀を企てていた。はたして秋人の運命は? 結夏+香澄連合軍は籐子の野望を阻止できるのか?
……そんな騒ぎもどこ吹く風と、孤高を貫く三崎美咲がマイペースに不思議空間を展開し、メイドの志津乃さんやあの猪熊の妹まで加わって、いろんな意味で胸躍る展開に!? ……あれ? えーと、タロットカードは?
登場人物紹介(新キャラのみ)
- 猪熊操(いのくま みさお)
【猪熊操】
秋人たちのヘンタイ的なクラスメイト猪熊の妹。
いつも兄の後ろに隠れ、携帯メールでしか人と話せない。
小学生だがどさくさに紛れて臨海学校についてきた。
感想
今までの流れからしたら楽しめた。
だけど、萌えにしろバトルにしろもうちょっと何か欲しいところですね。
主人公のキャラは今までの中で一番良かったが最後でヘタレたのが残念。
古株キャラがどんどんつまらないコになってくのも残念。
しかし逆に新キャラはかなり映えていて良かったと思います。
特に前巻で持ち札となった三崎美咲が良かった。
「つまり万人にとっての楽園などあり得んということだ」
「というよりも、ある人間にとっての楽園は、その他の人間にとっては地獄ですらある可能性が高い。インの紂王による酒池肉林がいい例だな。楽園に行けた者と行けなかった者の間には、文字通り天国と地獄ほどの差が開く。たとえば不老不死になれるという楽園であれば、そこへ行けなかった人間は短い天寿を全うせねばならん。楽園の存在を知らぬならまだしも、知っていればそれは地獄のような境遇と言わざるを得ないだろうな」
『だったら、全員で楽園に行けば──』
「それは楽園とは言わんのだ。わからないか? 楽園は、その構造自体に苛烈なまでの排他性を有している。誰もが喉から手が出るほど欲しいもの、だが決して手に入らないものが、掃いて捨てるほどあふれているものが楽園なのだ。普遍的な存在となった時点で楽園は楽園たる資格を失う。それは人類の歴史を見ても明らかだろう?──楽園とは、圧倒的多数の不幸があって初めて成立するものなのだ」
無人島に漂流した時の会話です。
こういう話が好きな俺はどう見ても中二病\(^o^)/
総合
★★★☆(3.5)/5.0満点
個人的な好き嫌いですが古城結夏はやっぱり好きになれないんだよなぁ。これを克服しないとこの作品のイメージがなかなかよくならないと思う。今回は登場が少なかった上に脇役扱いだったので楽しめました。あるいは彼女が自分の恋心に気付いたら面白くなるかもしれません。
だんだん面白くなってきてると思います。今後に期待したい。
イラストのYUKIRINさんてエロゲンガーだったんですね。知らなかった。
色々調べまわってたらこんなものを見つけました。