人類は衰退しました〈1〉
- 作者: 田中ロミオ,山崎透
- 出版社/メーカー: 小学館
- 発売日: 2007/05/24
- メディア: 文庫
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ストーリー(「BOOK」データベースより)
地球は「妖精さん」たちのもの??
わたしたち人類がゆるやかな衰退を迎えて、はや数世紀。すでに地球は”妖精さん”のものだったりします。平均身長10センチで3頭身、高い知能を持ち、お菓子が大好きな妖精さんたち。わたしは、そんな妖精さんと人との間を取り持つ重要な職、国際公務員の“調停官”となり、故郷のクスノキの里に帰ってきました。祖父の年齢でも現役でできる仕事なのだから、さぞや楽なことだろうとこの職を選んだわたし。さっそく妖精さんたちのもとへ挨拶に出向いたのですが……。
田中ロミオが長年の経験と風聞を駆使して挑む、全方位対象の新境地。ご意見ご感想、お待ちしています!
登場人物紹介
- 主人公(しゅじんこう)
- 祖父(おじいさん)
- 妖精さん(ようせい −)
【主人公】
本作の語り手。調停官になりたての少女。超がつくほどの人見知り。天然娘。長身(?)。
お菓子作りが得意。嫌いな食べ物はニンジン。
【祖父】
主人公の祖父。長年、クスノキの里で調停官を続けてきた。趣味は「狩り」。
【妖精さん】
平均身長10cm。三頭身。高い知能。無邪気な性格。失禁癖あり。極めて敏捷。忘れっぽい。お菓子好き。
現在、人類と言えば妖精さんのことを指します。
人口は、正確には計れませんが100億〜200億くらいはゆうにいるそうです。
感想
面白いんですけど、うぅむ・・・コメントに困る本だ(笑)
「すいたいしましたかー」「すいたいすいたいー」「はんえいのはんたい?」「あれなー」「すいたいってむずかしーですかー」「りゅうくにようせいさんはむりですー」
「にんげんさんだー」「うおー」「まじなのです」「ちかよってもへーき?」「おこられない?」「これからどーなってしまうのかー?」「あやー」「おおきいですー」「ごぼてんすきです?」「ひえー、ひえー」「のっけてくださいー」
「みるくきゃんでーだー」「あめちゃんー」「おおー」「いいにおいだねー」「つつみがみほしいー」「これ、てづくり?」「どこにみのってたです?」
「にんげんさんにもらたー」「にんげんさんがー?」「おおきいだけじゃないのです」「あめくれるです?」「そんな」「まさか」「できすぎたはなし、かと」
こんな感じでほのぼのと主人公とやりとりを延々としてゆく物語りです。
SFCゲーム「マザー2」の“どせいさん”みたいだなーって思ったのは僕だけじゃないハズ。
ほのぼの系が好きな人はハマると思いますね。
総合
★★★☆(3.5)/5.0満点
この本売れてるんですね!そういえば初めてガガガ文庫に手を出しました。意外と面白いじゃん小学館文庫。
作者の田中ロミオさんは「ギャルゲーやアダルトゲームを主に手懸けるフリーのシナリオライター・小説家」をやってる方みたいです。
ちなみに、あとがきには
「あなたのすこやかなる明日のため、このペンネームをインターネットで検索しないようにしてください。特に平成生まれの方が私のペンネームを検索することは法律で今にも禁じられそうです。ご注意ください」
なんて書いてありまして、本編より面白かったです(笑)
本編は内容というか、伝えたいメッセージみたいなものがイマイチ伝わって来なかったので逆に読むのに苦労しました。頭をからっぽにして、何も考えずに読むと凄い読みやすいことに気づいたので、そのうち僕は考えるのをやめました。