アキカン!〈1〉
アキカン! (アキカン! シリーズ) (スーパーダッシュ文庫)
- 作者: 藍上陸,鈴平ひろ
- 出版社/メーカー: 集英社
- 発売日: 2007/05/24
- メディア: 文庫
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ストーリー(「BOOK」データベースより)
ファーストキスはメロンソーダの味!?ある日、大地カケルが飲もうとした缶ジュースが、突然女の子に!わがままなメロンソーダの「アキカン」・メロンのオーナーになってしまったカケル。学校に通いはじめたメロンの存在にカケルの幼なじみ・なじみの気持ちは複雑。さらに「アキカン」たちが戦いあう「アキカン・エレクト」がスタート!戦いたくないカケルを尻目に、メロンは戦闘意欲充填満タン!前代未飲のすっからかんラブコメ、開封。
登場人物紹介
主人公
- 大地カケル(だいちかける)
回りの女の子
- 天空寺なじみ(てんくうじなじみ)
- 東風揺花(こちかぜゆりか)
- メロン
- ぶど子
- エール
友人(♂)
- 甘字五郎
経済産業省 産業技術環境局
- 男屋秀彦(おとやひでひこ)
- 木崎愛鈴(きざきあいりん)
【大地カケル】
高校一年生。16歳。
彼女いない歴16年。童貞。変態。
中学時代にトラウマになった事件があり、争いを毛嫌いする。
【天空寺なじみ】
主人公の幼なじみ。どこぞのお嬢様。
家事炊事全般が苦手。
ケチな性格で「もったいないオバケが出ちゃうよ」が口癖。
【東風揺花】
自称なじみの「恋人」で「魔女」
スカートの中は四次元ポケットか何かになってるらしく、何でも出てくる。
空も飛べるはず。
【メロン】
主人公のアキカン。
正体はメロンソーダのアキカン。ツンデレ。
【ぶど子】
ミサキという女の子のアキカン。
正体はグレープジュースのアキカン。ロリっ子。
【エール】
○○○のアキカン。
正体はスポーツドリンクのアキカン。クーデレ。
【甘字五郎】
主人公の親友(みたいなもの)
だいたい空気。
【男屋秀彦】
ガチホモ。
今回の話の発案者。
【木崎愛鈴】
ガチホモさんの助手的な人?
名前で呼ばれることを嫌がる。処女らしい。
ストーリーの補足
変態の主人公が下半身丸出しで、女の子が後ろを向いてるのをいいことにボディビルダーのポーズやブリッチをして興奮するだけして何もしない、なんて場面から始まる、アキカン戦争物語。
ジュースを飲む為に缶に口を付けると少女化(ガーリッシュ)する珍しい空き缶がアキカン。
変身すると口を付けたままなので必然的にキスをしてる状態になる。
前半は下ネタがとても多めである。
後半は若干シリアスな話になって締めようとはするものの、やっぱりラブコメに下ネタは必須です。って感じでそっちに走っちゃう、なんてお話。
まぁ、ギャルゲー的なノリが好きなら大丈夫ですよ。
むしろボクは大好物です。ハァハァ。
では、感想
面白かった(笑)
作者の暴走っぷりが面白いです。
どこか、「ゼロの使い魔」の作者ヤマグチノボル氏にノリが似ています。
そしてイラストを担当しているのが「鈴平ひろ」先生なので、とても萌えます。
しかし空鍋みたいなエピソードはありませんのでご注意ください(笑)今後あるかもしれないけど!
読者的に一番最初に印象に残るのは、全裸でファーストキスをアキカンとする場面ではなくて「主人公が下半身丸出しで、女の子が後ろを向いてるのをいいことにボディビルダーのポーズやブリッチをして興奮するだけして何もしない」場面でしょう。ここは爆笑しました(笑)
そして次に印象に残った場面は
「・・・・・・あんた、あたしが気を失ってる間、ヘンなことしなかったでしょうね!?」
「ざけんな。ヘンなことってなんだよ。女の姿ならともかく、缶じゃねぇかよ。」
「『それは――その』あたしの口に・・・・・・あなたの、あのキモチワルイものとかを・・・・・」
「ば、バカ野郎! どどど、どんだけ過小評価されてんだよオレのダディは!」
「まぁいいわ。とにかく、ジュースを飲むとき以外はあたしに触らないでよね。あんた缶集めが趣味だし、変態だし、なにをされるかわかったもんじゃないわ。」
「・・・・・・てめぇ、オレのことどんな目で見てやがんだよ・・・・・・」
前半は本当にこんな感じのノリがずっと続きます。もう腹筋が壊れるッッッッ(笑)
こういうアホっぽい文章大好きだわー(笑)
そして、ほのぼのしてた日常が嘘だったかのように後半でシリアスになってゆきます。
ラブコメで人が死ぬとかびっくりです。
アキカンは人じゃないけど人みたいなものですよね。普通に戦って死ぬとは思わなかった。
ただ、この死についてはもうちょっと展開が広がって欲しかったですね。
誰も殺さずの作品とあんまり変わらないような気がしてならない。どうせ死ぬならもっと意味ある死を。
総合としては、後半が若干の不満が残った感じでした。
★★★★(4)/5点満点
って感じでしたね。
ギャグ系の小説として見たら個人的に結構上位な感じでした。
本当にめちゃくちゃ笑ったよ(笑)
結構オススメ!
一体スーパーダッシュ文庫はどこに向かっているんだ(笑)でもこの方向性好きですよ!ボクは。